一般社団法人日本超音波骨軟組織学会  Tha Japanese Society of Bone and Muscul Ultrasound

第32回 超音波ハンズオンセミナー初級編(石川開催)

2016年11月13日、日本超音波骨軟組織学会認定第32回超音波ハンズオンセミナー初級編が、金沢市にある、金沢大学宝町キャンパス医学部記念館 2Fレセプションホールで執り行われました。当日は、42名の参加者にお集まりいただきました。

日時
2016年11月13日(日)9時50分から16時00分まで
場所
金沢大学宝町キャンパス医学部記念館 2Fレセプションホール(石川県金沢市宝町13-1)

【開会の辞・連絡事項】 富田 孝次 賛助会員(茨城県)


【基調講演の部】 座長:對馬 雅彦 学会理事 (茨城県)

『関節の病理組織学の現状 ~ラット動物実験を用いた拘縮の検討を中心に~』
金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 教授 細 正博

金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 細正博先生にお越しいただき、『関節の病理組織学の現状 ~ラット動物実験を用いた拘縮の検討を中心に~』と題した講演をいただきました。
関節固定や長期臥床などにより発生する関節可動域制限(以下拘縮)は、リハビリテーションの最重要の課題の一つであり、その研究は主に理学療法士が担うことになるが、当初はまったく手がつけられていなかった。僅かに散見される先行研究の諸家の見解は一致しておらず、とりわけ組織学変化についてはほとんど不明であった。そこでラット膝関節拘縮モデルを用いて、拘縮時の関節および軟部組織の病態について組織学的検討を行ってきた話しを分かり易くご講演いただき、参加された全員は熱心に傾聴されていました。
可動域伸張運動、牽引、温熱療法、自然治癒等の治療手技について、ラット膝関節拘縮モデルを用いて検討した結果、可動域制限自体は改善したものの、組織レベルの病的変化については、長期間(半年以上)たっても正常化しなかった。それどころか温熱療法では、その設定温度によっては病的変化がより悪化したことなどについて質問があり答えていただきました。

【パネルディスカッションの部】

座長:曽山 良之輔 学会理事 (新潟県)

「ヒラメ筋損傷の1症例」
河南 孝典(富山県)
「膝蓋跳動テストの感度向上を目指して~超音波診断装置を用いた検討~」
永田 和輝(石川県)
「上腕二頭筋長頭腱(LHB)の基本的描出に関する考察~失敗例の経験をもとに・・・」 
松本 沙知(石川県)

パネリスト
左から 對馬 雅彦 先生(茨城県)
新井 達也 先生(埼玉県)
坂本 哲也 先生(埼玉県)

【教育セミナーの部】  初級編 観察部位 -「 膝関節 」-

講師:坂本 哲也(埼玉県)

お昼休憩を挟み、午後からは実機での実技体験でした。
5台教育セミナーの部では「膝関節」をテーマに「1.なぜ基本走査法なのか?」「2.基本走査法の紹介」「3.症例の紹介」の順に講義して頂きました。
その後、ブース①(超音波未導入者)、ブース②(基礎知識を習得済みの方)、ブース③(沢山の症例を抽出されている方)に分かれ、各インストラクターの指導のもとエコーに触れてもらい、実際に課題部位を抽出して頂きました。

インストラクター: 對馬 雅彦(茨城県)、新井 達也(埼玉県)、曽山 良之輔(新潟県)、徳田 仁志(石川県)

【Q&Aコーナーの部】 座長:新井 達也 学会理事 (埼玉県)

「症例報告」にて報告された永田和輝先生により「膝蓋跳動テストの方法」についてデモ実演を交えてご説明して頂きました。また、ご質問いただいた保険請求に関しては對馬雅彦先生よりご回答いただきました。
パネリスト: 對馬 雅彦(埼玉県)、坂本 哲也(埼玉県)、曽山 良之輔(新潟県)、徳田 仁志 (石川県)

【閉会の辞】 富田 孝次 賛助会員 (茨城県)

旧サイトへ

>Facebookページ instagram

LINE公式アカウント
をはじめました!!

学会情報を配信していきますので、
最新の情報を受取るには、
以下のリンクまたはQRコードから
友だち追加してください。

友だち追加 QRコード

日本超音波骨軟組織学会 〒305-0853 茨城県つくば市榎戸748-2沼尻産業ビル3階 Tel 029-838-0884 Fax 020-4669-0176

Copyright©Japanese Society Bone and Muscle Ultrasound.All rights reserved.