日本超音波骨軟組織学会 第9回 西日本支部学術集会が、
大阪市内で開催

2006/04/10
 
   平成18年4月9日(日)、大阪府大阪市内の施設「富士通関西システムラボラトリ」8階セミナールームBにおいて、日本超音波骨軟組織学会第9回西日本支部学術集会が、参加者総勢94名で開催されました。  
     
  【基調講演】  
 
〔基調講演T〕 〔基調講演U〕 〔基調講演V〕
最新技術を用いた運動器
超音波診断
病態把握のための超音波装置
の臨床応用
超音波を用いた日常診療で
遭遇する機会が多い疾患
の診かた
高橋 周 先生 山本 宣幸 先生
 
     
   まず基調講演Tとして、高橋先生による「最新技術を用いた運動器超音波診断」をテーマにしたご講演がありました。足関節の前距腓靭帯や膝関節の側副靭帯などのアプローチ法のポイントをX線、MRI、3D画像やドプラ機能のご紹介も交えてご発表されました。

  基調講演Uの山本先生は「病態把握のための超音波装置の臨床応用」をテーマに、肘内障の病態観察、整復後の確認をする上での超音波診断の有用性、注意点や腱板断裂をみる時の3つのチェックポイントなどをわかり易くご説明されました。

  基調講演Vでは、による「超音波を用いた日常診療で遭遇する機会が多い疾患の診かた」というテーマで、日常でよく見かける8つの疾患として変形性膝関節症や肉離れ、アキレス腱断裂など、その他5つの疾患に対する症例データなどをご発表されました。

  日常診療の中で超音波診断装置を頻繁に使われてきた豊富な経験・知識と、聞き手を決して飽きさせないユニークな話題を盛り込んだ先生方のご講演は、参加された方々にとって大変貴重な、価値のある時間を過ごされたのではないかと思います。
 
     
  【教育(初級)セミナー「体幹実技編―頚部、腰部」】  
     
   
     
   午後からは昼食休憩を挟んで、教育(初級)セミナー「体幹実技編―頚部、腰部」が行なわれました。講師には大原康宏先生(福岡県)と金田晋先生(愛知県)、インストラクターには地元大阪の芝山豊和先生、小林拓也先生、小川仁志先生、丸山功先生にご担当いただき、プレゼンテーションによる丁寧な基本テクニックのご説明を含めた、熱心なプローブワーク実習が行なわれました。比較的若い先生方による自信に満ちた指導風景は、これから柔整師を目指す学生参加者の方々にとっても大きな目標となり、希望をもたらすものとなったことでしょう。
 
     
  【症例報告】  
 
増田 雅保 先生(大阪府)
 
     
   また、教育セミナーの終了後には増田雅保先生による5つの症例報告がありました。頚椎症、外傷性頚椎捻挫多裂筋損傷、腰部脊柱起立筋損傷、腰筋筋膜損傷、椎間関節症の初診画像、経過後の画像を比較しながら、動画などを用いて詳しくご説明されました。  
     
  【閉会の辞】  
 
竹市 勝 学会諮問委員・理事
 
     
   そして最後に、学会諮問委員・理事である竹市勝先生による閉会挨拶と、連絡事項として教育(初級セミナー)受講修了者の中級セミナーへのステップアップのすすめ、さらに5/14(日)九州分科会(熊本)、5/21(日)定時総会/講演/全国症例検討会(東京)、7/9(日)中国四国分科会(広島)、8/27(日)中部分科会(岐阜)がそれぞれ開催されることを連絡されました。
  また9/10(日)には、再びここ大阪の地で学術総会(全国大会)が開催されることを披露され、たくさんの方々にご参加いただけることの期待の思いを伝えられました。