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第9回 東日本支部東北分科会
2011/12/14 更新
仙台国際センターにおいて、12月11日第9回 東日本支部東北分科会が、総勢43名の参加者を得て開催されました。
【開会の辞】  3月11日の東日本大震災から今日でちょうど9ヶ月となりました。昨日国分町で食事等をしたのですが人の多さには驚きました。しかし報道を見ますと被災された所が未だ復興が行き届いてなく、今後10年くらいかかるのではないかとも言われております。そういった事を全国民が常に関心を持って、これからもサポートして行かなければいけないと痛感致しました。本学会は今年度も春夏秋とこなして参りました。学術研究というものは一歩たりともそこで立ち留まっていてはいけないと考えて、私たちは開催を続けさせて頂いております。そして今年も仙台で年内最後の開催となりますが、来年以降も私たちの学会が更なる発展をして、国民の健康に貢献できるように努力していきたいと思います。
 本日の基調講演ですがクリニカET血管内治療部の奥野祐次先生よりドップラーを使った非常に興味深いお話があり、シンポジウムにおいては我々が臨床でこれをどう使っていくのかをみんなで考えていきたいと思います。今日一日長い日程になると思いますが、宜しくお願い致します。と言う開会のご挨拶を、佐藤 和伸 副会長・東日本支部支部長より頂きました。
佐藤 和伸 副会長・東日本支部支部長 佐藤 和伸
副会長・東日本支部支部長
【シンポジウム】

                司会:佐藤 和伸(東京都)
「運動器における血流観察の意義と有用性」

【基調講演】
「超音波診断装置が可能にする運動器血流評価の新しい可能性」
   クリニカET血管内治療部  奥野 祐次 先生


 超音波カラードップラーと血流評価の最新の知見を交えながら、超音波装置による運動器血流評価の新しい可能性をお話し下さいました。炎症組織で豊富に認められる血管は動静脈シャントを多く含み、痛み等の症状と関係が認められる事、ゆえに豊富な血流が必ずしも組織にとって好ましい環境ではなく、血流を遮断し減らす事で組織の炎症を鎮め修復を早める事等、血行を良くする事で治療するという我々柔道整復師の手技療法への新たな認識を与えられたり、ドップラーで測定できる血管抵抗は正常血管とシャント血管を見分けるのにとても有用である等、超音波カラードップラーの必要性を感じさせられる非常に奥深い内容となりました。

司会:寺原 雅典 学会理事 司会:
佐藤 和伸 先生
講演者:
奥野 祐次 先生
基調講演の様子基調講演の様子

【症例発表】
 ー 実際の症例におけるカラードップラー所見 ー
 「ドップラー法が有用だった症例」   坂本 哲也 先生(埼玉県)
   ・足の長趾伸筋腱 腱鞘炎
   ・足関節内反捻挫 前距腓靭帯の損傷
 「腓骨疲労骨折」           新井 達也 先生(埼玉県)
 「変形性膝関節症」          柳田 雅彦 先生(茨城県)
 「血流を伴う症例」          矢島 勇 先生 (埼玉県)
   ・膝蓋腱下滑液包炎
   ・左橈骨下端骨折

各症例につき、佐藤和伸先生の司会のもと、講演者である奥野祐次先生の見解が示され、各パネリスト並びに会場からの質疑応答を交えた有意義なディスカッションが続きました。


パネリスト:
坂本 哲也 先生
パネリスト:
新井 達也 先生
パネリスト:
柳田 雅彦 先生
パネリスト:
矢島 勇 先生
シンポジウムの様子シンポジウムの様子
【教育セミナー】  昼食休憩をはさみ、プログラムは教育セミナーの部へと移りました。

  入門編第3章ー「下肢(健常例)」ー
         講師:曽山 良之輔(新潟県)

講師:
曽山 良之輔 先生
 プログラムは最後の教育セミナー初級編「体幹」の部へと移りました。
 今回の初級編は「体幹」をテーマに行われました。

  初級編ー「体幹」ー
     講師:新井 達也(埼玉県)
        インストラクター:坂本 哲也(埼玉県)、柳田 雅彦(茨城県)、松尾 秀正(秋田県)
                曽山良之輔(新潟県)、矢島 勇 (埼玉県)、石田 岳彦(千葉県)

講師:大原 康宏先生・理事(福岡県) 講師:
新井 達也 先生
教育セミナー「初級編」の様子 教育セミナー「初級編」の様子
【開会の辞】  坂本 哲也 理事より閉会のご挨拶があり、第9回東北分科会は無事終了致しました。
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