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第5回 フォローアップセミナー<東京開催>
2012/9/1 更新
東京でのフォローアップセミナーは3回目を迎え、参加者の実技チェック、それに対して講師がデモンストレーションを行う等、今回は実践的なスキルアップを中心とした、学会認定資格「運動器系超音波技師」を既に取得されている25名の会員と3名の講師による開催が行われました。


 ※フォローアップセミナーは、既に学会認定資格をお持ちの皆様と、本学会の教育セミナー中級編で中心的な
  役割を務められている講師の方々との情報交換と交流を深め、皆様の継続的なスキルアップの一助と
  するために企画されたものです。

【プログラム】
10時00分~  実技チェック           講師:坂本哲也先生、山田直樹先生、小林久文先生
10時45分~  講師デモンストレーション
11時15分~「実践‐上肢編‐復習、実習、再現」        講師:坂本哲也先生
12時15分~ 昼食休憩
13時00分~「実践‐下肢編‐復習、実習、再現」        講師:山田直樹先生
14時00分~ 休憩
14時10分~「画像診断比較~MRI、X線、超音波」       講師:小林久文先生
15時10分~「症例検討~ディスカッションと検証」



坂本哲也先生 坂本哲也先生
山田直樹先生 山田直樹先生
小林久文先生 小林久文先生
【実技チェック】
  1.       講師:山田 直樹先生、坂本 哲也先生、小林 久文先生

 はじめに参加者が正しい観察ができているか確認するために3か所に分け実技チェックが行われました。チェック中も講師からのアドバイスが入り参加者全員が集中して取り組んでおり、講師だけではなく参加者同士でアドバイスしている様子も伺えました。


実技チェックの様子
【講師のデモンストレーション】
  1.       講師:山田 直樹先生、坂本 哲也先生、小林 久文先生

 講師の方々によるとても正確な観察や説明ぶ参加者の方々は感嘆している様子でした。


デモンストレーションの様子
【講師講演】
  1.       講師:山田 直樹先生、坂本 哲也先生、小林 久文先生

 

講師の方々に上肢、下肢、MRIと超音波画像をテーマとした講演を行って頂きました。

【上肢編】 講師:坂本 哲也先生
肘関節の関節ネズミなどの症例を説明していただきました。エコー観察時ではファットパッドを診ることが重要であることや、重傷か軽傷かの判断が最優先であることなどを超音波画像を使って様々なお話をしていただきました。

【下肢編】 講師:山田 直樹先生
「足関節観察法」として行軍骨折や母趾末節骨骨折などの説明をして頂きました。
講義の後には、「骨端軟骨の治癒」や「踵腓靭帯断裂の修復」などについての質問なども行き交い大いに盛り上がりました。

【MRIと超音波画像】 講師:小林 久文先生
筋損傷の症例として「血腫内容物の圧迫による観察」につての説明をして頂きました。
肉離れの発生初期には高エコーが確認される点や大腿直筋では低い周波数の方がより細かく観察が可能であった事などの話がありました。
骨の周りに血腫がある場合は危険で血腫を見つけた時点で病院へ送る方がよいと強く仰っていました。小林先生は整形外科に勤務されており、整形外科の現場の声という事で受講者は熱心に聞いていました。


講演後の検討・質疑応答の様子
【閉会】  来年は、資格を持つ先生方にもっとたくさんご参加いただき、今以上に活発な意見交換と、日本超音波骨軟組織学会の発展に寄与する方向性を見い出していただけたらと思っております。日頃の診療の中で自分一人で悩んでいることも、セミナー参加者との情報交換によって、解決の途が開かれることも多いと思います。是非、このフォローアップセミナーを、明日からの診療に役立つ1日として、有効利用していただけたら幸いです。

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