日本超音波骨軟組織学会 第12回 東日本支部学術集会が
東京ビッグサイトで開催
2006/10/30
 
   平成18年10月29日(日)、東京都江東区にある東京ビッグサイト会議棟605〜608会議室において、日本超音波骨軟組織学会東日本支部学術集会が参加者総勢155名で開催されました。  
     
   
     
 
【会長挨拶】
開会の挨拶:中村 辰三 先生
(学会会長、明治鍼灸大学名誉教授・学術博士)
 
     
 
【研究発表の部T】
研究発表@
研究発表A
研究発表B
柳田 雅彦 先生
荒畑 勝一 先生
早川 浩実 先生
 
     
   学会長である中村辰三・明治鍼灸大学名誉教授のご挨拶で幕を開けた後、【研究発表の部T】では、柳田雅彦先生による「尺骨神経が高エコーを呈した一症例の考察」、坂本明広先生による「狭窄性腱鞘炎の超音波観察-屈曲位固定の検討-」、早川浩実先生による「膝蓋腱付近に疼痛を訴える2症例の再来院時超音波画像」と3題の研究発表をしていただきました。  
     
 
 この3名の発表者からは、事前に0の高橋周先生に質問を寄せていただいておりましたので、発表後に特別の質疑応答コーナーを設け、高橋先生に丁寧に解説をしていただきました。
 
     
 
【研究発表の部U】
研究発表C
研究発表D
研究発表E
矢島 勇 先生
坂本 明広 先生
石田 岳彦 先生
 
     
 

 【研究発表の部U】では、矢島勇先生による「高脂血症患者に生じたアキレス腱炎の腫脹について」、荒畑勝一先生による「超音波観察による前距腓靭帯損傷と腓骨下端部骨端症の画像比較」、石田岳彦先生による「コンベックスプローブを用いた第5腰椎の超音波観察」とそれぞれの研究成果をご発表いただきました。

 
     
 
【基調講演の部】
「よく遭遇する腫瘍性病変」
‐基礎知識から超診まで‐
「肩関節超音波診断 ABC」
0医学部神経運動器学講座
整形外科学分野助手・医師
医学部神経運動器学講座
整形外科学分野医員・医師
高橋 周 先生
阿部 秀一 先生
 
     
   【基調講演の部】では、0医学部神経運動器学講座整形外科学分野の高橋周先生と阿部秀一先生にご講演をいただきました。

 始めに高橋周先生より、「よく遭遇する腫瘍性病変‐基礎知識から超診まで‐」というテーマで「骨軟部腫瘍」についてお話しいただきました。この中で、10代の膝の強い痛みは骨肉腫の可能性があるので要注意であること、またそのような相談を受けたら大きい病院の整形外科を薦めることなどを説明していただきました。

 昼食休憩の後、阿部秀一先生より「肩関節超音波診断ABC」として、「肩の解剖」「肩の診察手順の基本」「腱板断裂における超音波診断装置の診断精度」を丁寧に解説していただきました。肩の超音波診断のポイントとして、「解剖を良く知ること」を挙げられていました。
 
     
 
【教育(初級)セミナーの部】
「上肢実技編」
「下肢実技編」
坂本 哲也 先生
曽山 良之輔 先生
 
     
   基調講演の終了後は、【教育(初級)セミナーの部/上肢・下肢実技編】となりました。講師を坂本哲也先生と曽山良之輔先生にお願いし、上肢は結節間溝・上腕外側上顆・リスター結節、下肢は膝蓋靱帯・下腿腓骨下端・アキレス腱をテーマに、超音波診断装置SONOACE 8000EXを使用してのプレゼンテーションが行われました。両講師の実演するプローブワークとスクリーンに映し出される超音波画像を、参加者の方々は一様に真剣な表情でみつめていました。  
     
   その後の参加者自身による実技演習では、会場内に設置された8台の超音波診断装置を使用して、両講師と7名のインストラクターの指導の下、参加者全員が本日の講習内容を再現しようと努力されました。  
   
 
実技演習の様子
 
     
  【閉会の辞】  
   最後に嶋木敏輝東日本支部支部長より、今後の開催案内と閉会の辞が述べられると、会場内は沸き起こる拍手につつまれ、日本超音波骨軟組織学会 東日本支部学術集会は盛況の内に終了しました。