2007/10/7
北海道札幌市をホームタウンとする、Jリーグ・コンサドーレ札幌のクラブ練習場「宮の沢・白い恋人サッカー場」からほど近い札幌市生涯学習センター「ちえりあ」において、平成20年6月15日、総勢37名参加の東日本支部北海道分科会が開催されました。
【開会の辞】
厳冬の名残か、まだ少し肌寒い札幌市西区宮の沢。しかし、会場は参加者の熱気に満ちあふれていました。そんな熱気に満ちる中、坂本哲也東日本支部副支部長の御挨拶で日本超音波骨軟組織学会が幕を開けました。
坂本哲也東日本支部副支部長
【研究発表】
増田雅保学会副会長より、「柔道整復師の新しい戦力となりえる最新医療」というテーマで超音波骨治療器“オステオトロンV”についての『研究発表』が行われました。“オステオトロンV”による多くの治療例について、超音波診断装置で経過観察した画像を示しながら、それぞれ丁寧に解説して頂きました。“オステオトロンV”の特質とする効果として、患者さんも喜ぶ“鎮痛効果”や“早期骨融合”例を発表されました。さらに1日に複数回照射することで、“鎮痛効果”や“早期骨融合”が増すという興味深い発表もありました。
増田雅保学会副会長
【症例検討】
続いて、坂本哲也先生に座長、柳田雅彦先生に副座長をご担当いただき、『症例検討』が行われました。工藤重孝先生による「肩関節 腱板広範囲損傷について」、清野幸康先生による「外傷性骨折と病的骨折による超音波画像の違いについて」、重原浩貴先生による「超音波観察装置を使ってスポーツ障害を予防できるか?〜 母趾種子骨障害編 〜」、石田岳彦先生による「前距腓靭帯の描出」、新井達也先生による「第3中足骨疲労骨折」といったテーマでプレゼンターの先生方が、症例画像を中心に発表を行ないました。
特に石田岳彦先生の「前距腓靭帯の描出」では、会場の増田雅保先生が解剖学的見解を述べたほか、座長からも見解の表明があり、昨年の分科会以来の前距腓靭帯を巡るディスカッションにひとつの結論を出しました。 また、清野幸康先生の「外傷性骨折と病的骨折による超音波画像の違いについて」では同じく増田先生から「必ず長軸と短軸画像を撮り診断の精度を上げる事が重要です」といった貴重な意見も頂きました。
特に石田岳彦先生の「前距腓靭帯の描出」では、会場の増田雅保先生が解剖学的見解を述べたほか、座長からも見解の表明があり、昨年の分科会以来の前距腓靭帯を巡るディスカッションにひとつの結論を出しました。 また、清野幸康先生の「外傷性骨折と病的骨折による超音波画像の違いについて」では同じく増田先生から「必ず長軸と短軸画像を撮り診断の精度を上げる事が重要です」といった貴重な意見も頂きました。
座長:坂本哲也先生
副座長:柳田雅彦先生
プレゼンター:工藤重孝先生
プレゼンター:清野幸康先生
プレゼンター:重原浩貴先生
プレゼンター:石田岳彦先生
プレゼンター:新井達也先生
【教育セミナー】
昼食休憩後は、それぞれの会場に分かれて『入門編』と『初級編』が行われました。
3階研修室1の『入門編』では、講師として柳田雅彦先生と曽山良之輔先生が就かれ、超音波画像の特性や音響工学的な基礎知識部分などを中心にして、詳しく解説されました。
また、この入門編の講義では、研修室内に用意された1台の超音波診断装置を実際に使用して、講師陣によるアプローチ法の実演を交えたプローブ・ワーク実習なども織り込まれるなど、参加された方々には超音波を身近に感じさせる充実した内容となりました。
3階研修室1の『入門編』では、講師として柳田雅彦先生と曽山良之輔先生が就かれ、超音波画像の特性や音響工学的な基礎知識部分などを中心にして、詳しく解説されました。
また、この入門編の講義では、研修室内に用意された1台の超音波診断装置を実際に使用して、講師陣によるアプローチ法の実演を交えたプローブ・ワーク実習なども織り込まれるなど、参加された方々には超音波を身近に感じさせる充実した内容となりました。
教育セミナー『入門編』の様子(会場:研修室1)
2階の中研修室1では、坂本哲也先生を講師として迎え、インストラクターには西家洋昭先生、工藤重孝先生、石田岳彦先生、新井達也先生に就いていただき、「下肢」をテーマに『初級編』が行われました。講師のプレゼンの後には、チェックシートに記載された演習課題、「膝蓋靭帯(脛骨粗面)」「アキレス腱(踵骨隆起)」「第3趾MPj (背側部)」をインストラクターの的確な指導の下で演習が行なわれ、非常に内容の濃い教育セミナーとなりました。
教育セミナー『初級編』の様子(会場:中研修室1)
【閉会の挨拶、連絡事項】
最後に柳田雅彦理事より、今後の開催日程の案内が説明され、日本超音波骨軟組織学会第6回東日本支部北海道分科会は終了しました。
柳田雅彦理事