一般社団法人日本超音波骨軟組織学会  Tha Japanese Society of Bone and Muscul Ultrasound

第30回超音波ハンズオンセミナー初級編 (福岡開催)

2016年6月19日、雨が心配な空模様のなか、日本超音波骨軟組織学会認定第30回超音波ハンズオンセミナー初級編が福岡市博多区のTKPガーデンシティ博多新幹線口4F 4-Aで執り行われました。
当日は68名の参加者があり、午前中の基調講演から午後のセミナーまで皆さん熱心にご参加いただきました。

日時
2016年6月19日(日)9時50分から16時00分まで
場所
TKPガーデンシティ博多新幹線口4F 4-A (福岡県福岡市博多区博多駅中央街5-14)

【基調講演の部】

座長:勝田 淨邦 学会理事(佐賀県)

『下肢のスポーツ外傷・障害における現場で役立つ臨床的診断と画像のポイント』
武田スポーツ整形外科クリニック
院長 武田 康志 先生

「下肢のスポーツ外傷・障害における現場で役立つ臨床的診断と画像のポイント」と言うタイトルで、武田スポーツ整形外科クリニック 院長 武田康志 先生よりご講演いただきました。まず始めに整形外科疾患において、MRIが頻繁に用いられてきた事についてのお話があり、経済的負担が大きい点や診断を急ぐのに検査日程をすぐに組めないという欠点が問題であった事などをご説明いただきました。
そのような中、近年の超音波検査機器の進化によって画像の見やすさが驚くほどに良好となってきた事により、すぐに検査可能となる超音波検査機器では、今後スポーツ現場でも活躍していくことが予想されるとのお話をされ、今回はスポーツにより発生する下肢外傷障害の中から、膝蓋靭帯炎症やシンスプリングなどの代表的な項目の臨床的ポイントと画像の特徴を、MRI画像と超音波画像を比較する判りやすいパネルを用いてご講演頂きました。また、初検時に重症度を判別する臨床テスト方法もご紹介いただくなど、皆さんも熱心に傾聴されていました。

【症例発表の部】

座長:大原 康宏 学会理事(福岡県)

大原康宏先生を座長に、山口県みよし鍼灸整骨院の三好雄治先生により、症例発表していただきました。『当院で超音波観察が有用であった3症例』といった演題の元、超音波画像検査を用いた処置内容をご説明頂き、整復前後で超音波画像検査の有用性をご紹介いただきました。

「当院で超音波観察が有用であった3症例」 
三好 雄治(山口県)

【シンポジウムの部】

引き続き大原康宏先生を座長に、岩田晃枝先生・和田美和先生により、「初心者から観た超音波画像」というテーマで症例発表していただきました。
お二方とも超音波画像診断装置を導入して間もないとの事でしたが、沢山の活用例を発表頂き、理事の先生方からのアドバイスや解説等の他、会場内からも活発な意見が飛び交う等とされ、活気のあるシンポジウムとなりました。

「初心者から観た超音波画像」
岩田 晃枝(福岡県)
和田 美和(福岡県)

座長:大原 康宏 学会理事(福岡県)※写真右
パネリスト:
山田 直樹 学会会長(愛知県)※写真左
勝田 淨邦 学会理事(佐賀県)※写真中央 。

【教育セミナーの部】

講師:山田 直樹(愛知県)

初級編 観察部位 -「 肘関節 」-
インストラクター:馬場 豊 (佐賀県)、 小幡 龍生 (熊本県)、 平川 敬史 (長崎県)、 寺原 雅典(宮崎県)

昼休憩を挟み、午後からは実技講習とする教育セミナーを実施いたしました。まず初めに、講師を務める山田直樹先生により「肘関節」を観察テーマとして、描出方法の他、超音波の取り扱いに至るまでを説明して頂き、後、5台の超音波画像診断装置を使用して実技実習が実施されました。
今回も、今期から取り組まれているブース毎に受講レベルを3段階に分ける形で実施されました。
インストラクターの先生のご指導のもと、ブース①ではプローブを一度も触ったことが無い方も見られ、プローブの持ち方から学ばれていました。
ブース②では、指定された観察部位を描出するため、インストラクターのサポートを受けながら取り組まれていました。 描出のコツなどを指導いただくなど、参加者からの質問も多く行き交い、盛況なブースとなりました。
また、ブース③では、すでに一通りの描出ができる方を対象とされ、臨床的、実用的な質疑応答で盛り上がり、ブース③のインストラクターの先生の主導の元、様々な情報交換をされていました。

※教育セミナー(実技実習)の様子

【Q&Aコーナーの部】

座長:勝田 淨邦 学会理事(佐賀県)
パネリスト:
山田 直樹(愛知県)、大原 康宏(福岡県)
事前アンケートで頂いた質問に山田先生が中心となりデモ実演も交えてご説明頂きました。会場での質問も受け付け、各先生方のそれぞれの見識もご説明されている時間もありました。

【閉会の辞】

富田孝次 賛助会員(茨城県)


天候には恵まれませんでしたが、充実したハンズオンセミナーとなりました。
また、今回の大雨で九州地区に甚大な被害が出ているなどニュースで拝見し、皆様の日常生活が早期に平常に戻ることをお祈り申し上げます。

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