一般社団法人日本超音波骨軟組織学会  Tha Japanese Society of Bone and Muscul Ultrasound

第47回 超音波ハンズオンセミナー初級編 (大阪開催)

2019年1月20日、日本超音波骨軟組織学会認定 第47回超音波ハンズオンセミナー初級編を、大阪市中央区にあります富士通関西システムラボラトリ 4階 大会議室にて開催いたしました。新年度を迎えたお忙しい時期の中、当日は、総勢48名の参加者にお集まりいただきました。

日時
2019年1月20日 9時50分から16時まで
場所
富士通関西システムラボラトリ 4階 大会議室

【開会の辞・連絡事項】

富田 孝次 賛助会員(茨城県)

【理事特別講演】

座長:奥山 建志 学会理事 (大阪府)

『初級者のための明日から使える超音波観察~当院実用例と超音波観察のコツ~』

對馬 雅彦 学会理事 東日本支部長

今回の理事特別講演は、運動器系超音波の黎明期より研究、研鑽をつまれたエキスパートの對馬先生による講演をお願いいたしました。演題は對馬先生が長年にわたり臨床現場で研究された中から選りすぐりのテーマで、超音波の初心者からベテランの方まで幅広い方々にご興味を持っていただける内容となっていました。柔整学校のカリキュラムでもエコー画像に関する授業が導入されるなど、今後の柔整師において必要不可欠となる超音波の話を熱くお話し頂きました。また、会場からは、熱心な質問もあり、分かりやすく説明していただきました。

質疑応答の風景

【会員発表の部】

座長:澤田 規 学会理事、(京都府)

それぞれの先生方に各々の現場で得られた症例をご紹介して頂き、座長主導のもと、参加者からは多くの質問や指摘が相次ぐなど、とても盛況でした。

『橈骨遠位部骨折において超音波診断装置を用い尺骨遠位部骨折の合併を認めた1症例』

まえだ鍼灸整骨院
前田 尚利(三重県)  

橈骨遠位部骨折に尺骨遠位部骨折を合併している症例について、整復前後に超音波画像診断装置を使用することで、正確な整復操作につながったと考えられました。そのことから、超音波画像診断装置による整復前後の観察は有用であるとの発表がありました。

『大腿四頭筋および膝蓋腱の厚さと膝伸展力および骨格筋量との関係性の検討』

宝塚医療大学
吉田 翔伍(大阪府)

膝蓋腱厚と大腿四頭筋力の関係性は、高い正の相関関係が認められたので、膝蓋腱腱厚値を用いることで、より信頼性の高い大腿四頭筋筋力値の推測が可能であることが示唆されたとの発表がありました。

『観血療法と保存のボーダーラインの鎖骨骨折の経験』

おくやま整骨院
栗本 健正(奈良県)

観血療法を選択する方が望ましいと考えられる骨皮質間9mm以上の転位、3cm以上の短縮転位が認められた鎖骨骨幹部骨折を保存整復した。超音波画像診断装置を使用して骨転位の有無を毎回確認することが出来、仮骨形成まで体幹を全周ギプスにすることで再転位が発生せず、良い結果が得られたとの発表がありました。

『肋骨骨折における画像検査の検討』

もりよし整骨院
守永 和哉(大阪府)
:代理発表 奥山 建志 学会理事

X線検査では肋骨骨折の描出は難しい。骨折部位の特定を丁寧に行うことで超音波画像診断装置で肋骨骨折を描出することが出来た。このことから、超音波画像診断装置による肋骨骨折の画像診断は有用であるとの発表がありました。

【教育セミナーの部】

初級編 観察部位 -「 膝関節 」-

講師:山本 幸治 学会理事(岐阜県)

昼休憩を挟み、午後からは「教育セミナーの部」が実施されました。
メイン講師を山本幸治先生(学会認定講師)に務めて頂きました。超音波画像診断装置の機能、プローブ走査などを解説していただき、「膝関節の観察」をテーマに症例画像も参照しながら、解剖、症例、抽出方法などの講義に加え、実際に装置を使った実習で臨床的な活用方法を学ぶ『教育セミナー』を実施いたしました。
『教育セミナー』では、オスグッドや脛骨粗面骨化過程、MCL損傷などの豊富な症例の紹介を中心に描出の為の知識と技術、読影と考察、判断方法が解説されました。その後、実習内容ごとにレベルブースを分け、受講者それぞれのレベルにあったブースで実技実習を学んでいただきました。必要とされる解剖学の知識やプローブ走査の方法から、最新の知見を踏まえた実践的な内容の情報交換まで、受講者のレベルにあったブースが用意されました。会場内に設置された各装置に付くJSBMインストラクターの指導の下、実際に超音波画像診断装置を使って、課題として出される対象部位の抽出を体得していただきました。

インストラクター:
酒本 哲聖(大阪府)、山根 款(大阪府)
前田 尚利(大阪府)、守永 和哉(大阪府)
今西 博昭(兵庫県)
他、基礎運動器系超音波技師 資格取得者

※実技風景の様子

【Q&Aコーナーの部】

座長: 奥山 建志 学会理事(大阪府)

パネリスト:
山本 幸治(岐阜県)、酒本 哲聖(大阪府)、山根 款(大阪府)

事務局宛にFXAを頂いた事前アンケートを元に、また、当日にご参加頂いた方々からの日常診療での質問を、各パネリストの先生方により実機を使用し回答していただきました。 質問とご意見が行き交う等、最後まで活気ある充実された時間となりました。

閉会の辞

富田 孝次 賛助会員 (茨城県)

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